もう8年も前のこと。君が生まれた日は、ばあちゃんは一日中、どきどき、そわそわしていました。どうしてかと言えば、とても嬉しい宝物を神様から頂いたからです。病院の小さなベットですやすやと眠っている君に対面した時、涙がにじんできました。君はまだ知らないかもしれませんが、これは「うれし涙」といって心の底から湧いてくるものです。

 あの日から長い長い歳月が過ぎました。いつの間にか君は小学二年生。スポーツ大好き少年として、毎日走り回っている姿を見るのが何より楽しみです。いままで、大きな病気も怪我もなく過ごして来られたのは、本当に幸せなことです。これは、君のために大勢の人が限りない愛情を注いでくれた証です。大人になった時、君もきっとわかるでしょうが、その時に心から感謝の言葉をいいなさい。

 人間はいつ、どのような時にでも決して一人では生きていけません。大勢の仲間の支えがあってこそ、初めて自分らしく生きていけるのです。世の中にはいろいろな人がいます。病気の人、身体の不自由な人、また一人ぼっちの子どもと、数え上げたらきりがありません。ただ、今わかっている事は、すべての人々が幸せで明るい生活が送れる21世紀を夢見ていることです。

 現在、地球上の幾つかの国では大きな争いが起きています。幸い日本は、平和な国として知られていますが、その昔、大きな戦争を体験しています。非常に悲しい歴史です。君もやがて学校の授業で学ぶと思いますが、もう二度と戦争をすることのない日本でなければなりません。そのような国を築いていくのは、子どもたちです。責任のある仕事ですね。

 とてもむつかしい話をしました。でも、ばあちゃんが翼に望むこと、それは、友達と仲良くする、兄弟で助け合う、周りの人に親切にするということです。人に優しくできる人は本当に強い人です。翼が大人になった時、日本は、世界は、どうなっているのでしょう。21世紀は君たちのもの、がんばれ翼!