「痛みに耐えてよく頑張った。感動した。おめでとう。」

 二〇〇一年5月場所で、半月板損傷というケガをおして、千秋楽の土俵に上がり、優勝決定戦の末、見事賜杯を手にした横綱貴の花に対して、小泉首相がかけた言葉です。

 貴の花は、インタビューに答えて、「ファンの皆さんのために・・・」。という主旨のことを言っていましたが、あなたがもし貴の花なら、あの時、土俵に上がりますか。そう聞かれたら、まず、自分の立場、対戦相手の気持、相撲部屋の関係者の気持、ファンのことなどいろいろ考えることでしょう。他に、自分のケガの状態についての正しい知識が必要でしょう。今、ケガをおして土俵に上がれば、今後どんな影響が出るか、来場所出場できるかなどを考えなければなりませんね。

 このように、人生には、いろんな場面で決断をせまられることが多いものです。その時、正しい知識がたくさんあるほど、より正しい判断ができます。それなのに、あなたは勉強をすることを嫌がっていませんか。

 皆さんが学習に取り組む小・中・高校時代を考えてみますと、卒業・入学の繰り返しですね。小学校を卒業すると、中学校生活が始まり、中学校を卒業すると、高校生活が始まります。さらに、大学や実社会へ出て、子ども時代の卒業は、成人式だといえます。

 このように、卒業の後には、必ず入学という新しい出発があります。よい卒業をすると次の出発である入学もまた、すばらしいものになります。例えば、中学時代によく頑張り、努力すると新しい高校生活も充実し、満足できるものになります。どうか、立派な卒業と入学を繰り返し、正しい判断のできる、より多くの知識を得るよう勉学に励んでください。

 私は、努力して横綱になった貴の花は、すばらしい人だと思います。あなたは、どう思いますか。あなたの考えをお聞かせください。