青山さん、お手紙読ませていただきました。私の家族も七人で、今年九十二才になるひいおじいちゃんからもうすぐ四才の妹まで、四世代がにぎやかにくらしています。お手紙を読んで、あらためて自分の家族のすばらしさを教えていただいた気がして、お返事を書いています。
 先日、夕食の時に、大家族のよい所と困る所について、みんなに聞いてみました。ひいおじいちゃんは、にこにこしながら、
「ええ所は、いつもにぎやかで楽しいとこじゃなあ。悪い所は何もない。」
 と、答えてくれました。ひいおじいちゃんがそう思ってくれていたことが、何だかとてもうれしく思いました。
 でも、やはり因ることもある、という声もありました。例えば、妹とひいおじいちゃんのテレビのチャンネルあらそいや料理のメニューや味付けのことです。確かにこれだけ年れい差があれば、好みもちがうので、毎日の生活の中で不便に思うこともあります。けれども、青山さんの意見と同じで、その時その時、わがままをこらえて、がまんする気持ちを学んだり、相手を思いやったり、ゆずり合ったりできるやさしさが生まれてくるような気がします。
 家族は私の宝物です。そして、最年長のひいおじいちゃんは、家族みんなの自まんです。今でも、電動自転車で、ゲートボールに、はり切って出かけて行きます。そこでも、ひいおじいちゃんは大活やくだそうです。それから、竹細工が得意で、細い竹を細かく、ていねいにあんで、かごやざるを作っては、たくさんの人にプレゼントして喜ばれています。
 私は、こんなにすてきな家族に囲まれて幸せです。そしてこれからも、この家族の中で、もっともっと心の豊かな人間になりたいです。
 また、家にお年よりのいない子どもたちのために、お年よりとふれあう機会をたくさん作ってもらって、大きな大きな家族になれたら、とてもすてきなことだと思います。
 これからも、こんな熱いメッセージを、どんどん私たちにください。