生まれてこのかた十七年。まだまだ若輩の僕には、知らないことがたくさんあります。多分、一生かけてもすべてを知ることはできないでしょう。そんな僕にとって、僕よりもずっと多くのことを経験してきた、おじいさん、おばあさんのお手紙は、若い僕達にとってとても意味のあるものでした。
 おじいさん、おばあさんが物を大切にしなさいとおっしゃるのは、やはり、戦争という悲惨な状況を経験した中での教訓なのだ、と思っています。最近の若い人達は、「物を大切にしない」とよく言われます。これも、日本が平和になり、豊かになった証拠なのでしょう。しかし、日本も今は景気が悪く、いつまたあの貧しかった頃に戻ってしまうのかわかりません。そのためにも、物は大切にするべきだという考えに、僕も賛成です。これからの日本を担う者として、もっと十分に取り組んでいきたいです。
 「最近の人は〜」と言われることに関しては、僕も直していかなければ、と思うところはいくつもあります。しかし、世の中には、最近の若者というイメージだけでは括りきることのできない人もいます。
 「今の若い人は泣かなくなった」と書かれているのを見て、ああ、そうかも知れないな、と思いました。でも、その時、夏休みにテレビで見た甲子園を思い出しました。広い甲子園球場で汗を流しながら懸命に試合をする選手達、一歩届かず、立ちつくす選手達の頬を伝う涙。その涙は、ひたすら野球にうちこみ、そして、この甲子園球場ですべてを出し尽くした選手達の想いの詰まった大きな涙でした。
 僕も高校では、柔道に励んでいますが、このような熱い涙を流せる若い人がいる限り、まだ僕達に期待してくれても大丈夫です。だからこれからも温かく見守っていてください。